私が相談に乗っている中でかなり多い悩みが、「気になる人、好きな人との外食デートをどうしたら良いか?」というものです。
実際、好きな人相手だったり目上の方相手だったりの、「変に思われたくない」という気持ちが強くなりやすい相手の場合、症状というのは出やすくなっていきます。
じゃあ、どうすれば良いのか?
この記事ではその解決のヒントをお伝えしていきます。
なぜ、好きな人相手だといつも通りの自分じゃなくなるのか?
冒頭でもお伝えしたように、会食恐怖症は好きな人相手などの場合、症状が出やすくなるケースがほとんどです。これがなぜかというと、「自分が変に思われたらどうしよう!」という風に考えてしまうからですね。
そして、ここをもう少し深く解説すると、人は自分に注意が向いている時により不安や緊張を感じやすくなります。
そしてそして、その不安や緊張が強くなると、恐怖へと変わり、症状が出やすくなっていくのです。
たとえば、大勢の人前で話すというのに対して、苦手意識が強い方は多いと思うし、緊張しちゃいますよね。(私自身も得意ではありません。)
これは「大勢の人が自分を見ている」という状況下に晒されるからなわけですが、人というのはこのように「自分に強い注意が向いている」という状況のときに、緊張しやすくなるものなのです。
だから好きな人の前で、「自分が変に思われてないかな?」などと考えれば考えるほど、より不安や緊張は高くなってしまって、症状は出やすくなっていきます。
「楽しく過ごす事」を一番の目的にする
じゃあ、どうすれば良いのか?私がこのような相談を受けた時によくアドバイスをするのが、「会食デートの本来の目的というのを思い出してください」という事です。
どういうことかというと、デートにおける食事というのは、「ごはんを残さず正しくしっかり食べる事」が最大の目的ではなく、「楽しく二人がその時間を過ごす事」となります。
だから、「ごはん食べられなくても、楽しい時間を過ごせたデートは成功」なわけで、一方で「仮にごはんをちゃんと食べられたとしても、楽しい時間を過ごせなかったデートは失敗」という事になります。
つまり、「ご飯をきちんと食べられたか」というのは、デートの最大の焦点ではないという事なのです。
一方、「しっかり食べなきゃ!」、「不安になっちゃいけない!」と思うほど、身体はガチガチに緊張して症状は出やすくなり、楽しい時間を過ごすどころではなくなります。
なので、「食べられなくても良いから、楽しい時間を過ごそう!(相手に楽しんでもらおう!)」と思った方が、身体もリラックスしはじめ、結果的に食欲が湧き食べられる事にも繋がっていくのです。
「食べないからつまらないと言われたのですが…」
また、関連した相談の例として前に、「前に一緒に食事をした男性に、”食べないからつまらない”と言われてしまったのですが…」という風なものもありました。ですが、これも多分、食べられなかったとしても、他の部分(会話など)が楽しかったのだとしたら、あまり関係なかったはずです。
おそらく「食べられなかったどうしようと思う」→「不安や緊張が大きくなる」→「症状が出たり、緘黙(=黙り込んで)してしまう」→「雰囲気がつまらないと感じられてしまう」…というプロセスがそこにはあったはずなんです。
だから最初から、「食べられなくても良いから、とにかく楽しく過ごそう」という風に意識を持ったらいいです。
まぁそれ以前に、「そんな器の小さい男を相手にしなくて良いよ!」と思う人もいるかもしれませんが・・・。笑
まとめ
いかがでしたか?「食べられるかどうかではなく、楽しく過ごす事を最大の目的とする」
この考え方をぜひ、取り入れてみてくださいね。
他にも『「外食デートにご飯を食べられないから行きたくない」を解決するには?』の記事なども読んでみてください。