この記事を書いている人
山口健太(やまけん)
一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 理事長、心理カウンセラー。

自身が会食恐怖症に悩んだ経験から、その悩みを解決する為の支援活動をしている。年間延べ1000人以上の相談に乗るなど、これまで沢山の会食恐怖症に悩む人と実際に会い、リアルな生の声を聞いてきた。活動はこれまで、日本経済新聞、Yahoo!ニュースなど、多数のメディアでも紹介される。

著書に『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと(内外出版社)』などがある。

この記事は、「合宿のご飯を緊張して食べられない」という不安や悩みを、なるべく軽くしていくための記事です。

私も高校時代の野球部での合宿時は、とにかくご飯の不安で頭がいっぱいでした。

そして今でも、学生の方だったり、研修合宿などに臨まれる社会人の方から「合宿のご飯をどうやって乗り切ったらいいのか」という相談がたくさん届きます。

実際、私が相談に乗り合宿を乗り越えた方からは、「合宿での経験が自信になって、会食恐怖症の症状が良くなりました!」という報告も届いているので、ぜひ参考にされてみてください。

合宿での自分の経験・・・

私は高校時代の野球部での合宿が、会食恐怖症を発症する主なキッカケとなりました。(詳しくは会食恐怖症を発症したきっかけ(高校時代)」)

そして、これを読んでいる方の中にはもしかしたら、運動部に所属されていて「ご飯をたくさん食べる事を半ば強要される」というケースもあるかもしれません。(私の場合がそうだったので。)

そうなってくると、とても気が気じゃなく、ご飯の事ばかりが頭に過っていると思うし、まだ合宿中でもないのに不安で不安でたまらないという人もいるでしょう。

私もそのような感覚だったので、よくわかります。


ただ、冒頭でもお伝えしたとおり、「合宿を乗り越えると自信になる」というケースはかなり多いです。

なので、あまり悲観しすぎないでほしいし、改善へとつながる良いキッカケにして欲しいと思っています。


それでは、具体的に知っておいた方が良い事、心構えや対策に入っていきましょう。

不安はだんだん緩やかになる

まず1つ知っておいた方が良いのは、「不安はだんだん緩やかになる」という事です。


たとえば、私の場合は長い期間だと10日近くの合宿があったように記憶しているのですが、そのようなケースで実際のところ10日間ずっと不安や緊張が高ぶっているかというと、そうではありません。

実際には、合宿の前日や当日などが、一番不安や緊張感が高く、それ以降は時間の経過とともに不安や緊張は少しずつ緩やかになっていきます。


なので、「10日間頑張ろう!」という風に考えると、より気が重くなってしまい症状も出やすい状態になってしまうので、そのように考えるのではなく、「少しずつ慣れていくから大丈夫」というように考えるようにしましょう。

その前提の上でここから、大切な話をしていきます。

不安で良いという事にする

まず「不安」という感情は「不安になっちゃダメだ」という風に考えれば考えるほど大きくなってしまいます。

そして、不安が大きくなると恐怖へと変わり、恐怖が大きくなると何らかの症状が発症されます。

会食恐怖症について
会食恐怖症について
なのでまず大切なのは、「不安でも良い」とか「不安になるのは仕方がない」というように、「不安をどうにかしよう!」という気持ちを手放す事です。


眠れない夜に「早く寝なきゃ!」と思えば思うほど自律神経は乱れより目が冴えてしまった経験がある人もいるかもしれません。

不安もそれと一緒で、「不安じゃだめだ!」「どうにかしなきゃ!」と思えば思うほど、より不安感は高くなってしまうものなのです。


なので、なんどもお伝えしますが、「不安でも良いんだ」「不安でも大丈夫だ」と思うようにしましょう。

それだけでも、心が少しは落ちつくはずです。

自分以外のものに注意を向ける

そして、実際にご飯を食べる会食時の意識として一番大切なのは、「自分以外のものに注意を向ける」という事です。


たとえば今までだったら、「早く食べなきゃ!」「たくさん食べなきゃ!」「残しちゃいけない!」という風に考えていたと思います。ですが、そのように考えれば考えるほど、緊張して食べらなくなってしまったはずです。

なので、そのような事はなるべく考えない方が結果的に食べられる事に繋がります。しかし、人の性質上「考えない」というのはなかなかできないものなので、別の事を考えるようにするのです。


それはたとえば、「食べられるかどうかは一旦置いておいて、仲間との会話を楽しもう」みたいな形です。


ケースによっては会話ができない場合(静かに食べなければいけない場合)もあるかもしれませんが、その時も「食べなきゃ、食べなきゃ」と思うのではなく、たとえば「しっかり味わってみよう」などと、注意をとにかく自分以外の事へと向けていきます。

そうすると少しずつリラックスができるようになり、食欲も徐々に湧き上がっていきます。

食べられない自分を卑下しない

また、もしかしたら食べるのが遅かったり、食べられなかったりなどして、誰か他の人に責められる事もあるかもしれません。

だけど私が思うのは、「食べられなかったからといって、自分を卑下しないでほしい」という事です。


「食べられない自分はなんてダメなんだ」と思うよりも、「食べろと言われても、食べられないんだから仕方がない」と開き直った方が、結果的にリラックスして食べられる事にもつながります。

なので、「自分はダメだ」などとは思わず、「人には苦手な事があるから仕方がない」くらいの気持ちでいる事を心がけて欲しいと思います。

要点まとめ

いかがでしたか?


最後に要点をまとめると、

・不安は時間の経過と共におさまっていく
・「不安でも良い」という風に考える
・自分以外のものに注意を向ける
・食べられない自分を卑下しない


という所になります。


もちろん一番良いのは、「食べろ!と強く言われると、緊張してより食べられなくなるので・・・」という事を、他の人に伝えるという事だと思います。

しかし、それがなかなか出来ないケースもあるので、ぜひ今回の記事を参考にしていただければ幸いです。


他にも、「会食恐怖症の対策!吐き気や緊張をスグに緩和させる方法5つの記事なども参考になると思うので、読んでみてくださいね。



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山口健太(やまけん)

一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 理事長、心理カウンセラー。自身が会食恐怖症に悩んだ経験から、その悩みを解決する為の支援活動をしている。日本で初めて会食恐怖症の本を電子出版し、Amazonジャンル別ランキング1位獲得。年間延べ1000以上の相談に乗るなど、これまで沢山の会食恐怖症に悩む人と実際に会い、リアルな生の声を聞いてきた。