「デート、どうすればいいんだろう・・・」
会食恐怖症の方であれば、
一度はそう思ったことがあるはずです。
と、いうか、
「一番の悩みのタネ」と、
言ってもいいかもしれません。
なぜなら、
デートに食事は付きものだからです。
そこで今回は、
「会食恐怖症の方が、デート楽しめるようになる方法」を、
私の体験談をベースに、書いていきたいと思います。
では、いきましょう。
少しでも役立ちますように。
目次
1.会食恐怖症になるまでを簡潔に
私は小さい頃から、どちらかというと小食で
食べるのも遅かったので、
「小学校の時の給食」
にも、あまり楽しい
思い出はありません。
普通、男の子だと、
「今日のメニュー何だろう?」
とかって献立を見て
テンション上がったりするはずなんですが、
私はどちらかというと、
「今日は全部食べるかな〜」
と思うことが多かったです。
ただ、その時は、
不安はそこまで大きくありませんでした。
しかし、
高校の部活動の合宿のおいて、
その不安は恐怖に変わったのです。
具体的に言えば、
全然ご飯が食べられないことを、
「おい、全然食えないじゃないか!!」
と、ひどく監督に怒られたのです。
詳しく知りたい方がいれば、
「会食恐怖症が治った話を、時系列順で書いていく。」
を一度読んでみてください。
2.会食恐怖症になって思った事
その結果、コンプレックスは深まり、
人前で食事をする事自体が、
どんどん嫌になっていきました。
友達からの、
「あそこのラーメン屋いこうぜ!」
みたいな誘いも、
基本的には断ってすぐ帰宅。
家だったら、
一人でゆっくり食べれば、
誰に何を言われる事もないので、
一人で黙々とご飯を食べる日々・・・。
ちなみにこれは、
社会不安障害の行動の1つの「回避」ですが、
「会食恐怖症の克服|ステップ3.言動の実験」
の中で解説したとおり、
これによってさらに症状は悪化します。
まぁ、それでも学校生活などは
それなりに普通に過ごせていたのですが、
ある時、
こう思いました。
「女の子とのデートとか、どうするんだろう・・・?」
当時(高校の時)は、
彼女も居なかったので
ある意味良かったのですが、笑
大学に進学してから先の事を考えると、
未来が思いやられる気分に。
他にも、
大学生活だったら
友達と飲みに行ったりするだろうし、
社会人だったら、
会食などは大事な交流の場の1つです。
そこで・・・
3.友人にカミングアウトしてみた結果・・・
ある日の事です。それなりに仲良くしていた友達に、
この会食恐怖症というものを
カミングアウトしてみた事がありました。
私としては、
「えぇ、大変だね」という同情や
労いの言葉を期待していたのですが、
その友達と帰ってきた言葉は・・・
「それじゃあ、大学に行って彼女とかとデート出来ないじゃん。ガハハハハ!」
そう、笑い飛ばされたのです。
今、思えば、
「そんな事もあったな〜」
と笑い話にできるのですが、
当時はショックで泣きそうな気分になりました。笑
そして、
そこで悟ったのが、
「ああ、これは当事者じゃないと分からないものなんだ」
という事です。
4.自分の悩みを、理解されない苦しみ
会食恐怖症の方の悩みが深くなる理由として、
「当事者じゃないと、苦しみを理解することができない」
というものがあると思います。
だから、
誰かに相談しても、
意味ないと感じてしまうし、
たとえば仮に
親に相談したとしても、
「何を言ってるんだ、気持ちの問題だ」
などと言われてしまったり、
言われてしまうんじゃないか?と想像してしまう・・・。
それゆえ、さらに孤独になってしまい、
悩みを抱え込んでしまうというのがあるはずです。
本人としてはもちろん、
「強い気持ちを持ちたい」とか、
「うまくやっていきたい」という
気持ちはあるのです。
あるけど、
何かうまくいかないし、
誰にも理解されないから
さらに苦しい・・・。
こういうループに
はまってしまいますし、
私もその一人でした。
5.デートの前に仲の良い友達と食事慣れを
ですが、私が良かったのは
陳腐な表現ですが、
「諦めなかった」
という事だと思います。
それと私の場合は、
全般性社会不安障害ではなく、
限局性の社会不安障害として、
会食恐怖症になっていたのが、
まだ良かったのかもしれません。
全局性と限局性の違いは以下を参照。
「社交不安障害には2つある?|全局性と限局性を解説」
なので、「社交不安障害には2つある?|全局性と限局性を解説」
大学に入ってからは、
飲み会(=ハードルが低い)に参加したり、
仲の良い友達とは
ご飯を食べれるようになっていました。
当時の私が感じていた事:
また、- 一人前の分量が決まってる食事
- 大人数での時間の限られた昼食
先のカミングアウト事件で、
「そもそも誰かにこの悩みを打ち明けるのが怖い」
という気持ちを抱くようになっていましたが、
それもバイト先の人などにも打ち明けてみました。
そうしたところ、
案外すんなりとこの悩みを
受け入れてくれたのです。
6.克服へ・・・
もちろん、たまに不安が大きくなる事はありましたが、
そうやって会食慣れをしていくことで、
徐々に克服する事ができるようになりました。
大学生の時に
付き合っていた子とも
普通にデートとして外食をしていたし、
「今日、何食べる?」
っていうのが、
普通に楽しみの1つとして
言えるようになったりなど。
当たり前の事が、
当たり前に楽しめる
幸せを感じました。
ではここから、
現実的にデートを楽しめるようになるための
方法を提案したいと思います。
7.デートを楽しめるようになる為には?
この記事を読んでいる方には、「食事のデートに誘われたけど、どうしよう」
と、悩んでいる方もいると思います。
そしてもちろん、
現実的な対処法としては、
病院にいって薬を貰うという方法もあります。
薬について詳しくはこちら
「会食恐怖症は薬で治る?効果や副作用についても」
また、「会食恐怖症は薬で治る?効果や副作用についても」
ランチなどではなく、
飲みに行くというのも、
「食べる事のハードル」
を下げるので、
オススメの方法です。
しかし、
それら以外の方法をだったり、
根本的な克服を目指すのであれば、
「あまり食べられない事を、正直に打ち明ける」
というのが、
最終的な手段になるはずです。
そして、
そこで思うのが、
「悩みを打ち明けたら、
変な人に思われないだろうか」
という事でしょうし、
私も高校時代に
カミングアウトに失敗してるので、
その気持ちはよく分かります。
でも、
「言ってみないと分からない」
というのも1つ言える事ですし、
嬉しい現実?として、
「そもそもご飯を食べられない」
というのに対して、
相手はそこまで何も
思っていない事が殆どです。
想像してみてください。
たとえば、あなたの周りに
赤面症の人がいたとします。
そして、
その人が赤くなっていたら、
「また赤くなってるな、
本人は大変だろうな」
くらいにしか思わないですよね。
あとは、
よく行ってたお店が潰れたら、
「あ、潰れちゃったんだここ・・・」
くらいにしか思わないですし、
新しいお店が出来る頃には、
「お、新しいお店できるんだ!」
ってなるはずです。
潰れたお店の人は大変なはずなのに。
あとはたとえば、
あなたの気になってる人が、
「私(僕)って実はさ、
こういう悩みがあるんだよね・・・」
って自分に打ち明けてきたら、
そんなに悪い気持ちにならないですよね。
少なくとも
今の私であれば、
「打ち開けてくれて、ありがとうね」
っていう、
気持ちになります。
だから、
「案外大丈夫なんだ」
という事は知っておいてください。
会食恐怖症の方の場合であれば、
症状にもよりますが、
「実は私(僕)って、
小食とか食べるのが遅いのが、
コンプレックスなんだよね〜」
とか、
「実は私(僕)って、
自分の食べ方がおかしくないか、
ついつい気になっちゃうんだよね〜」
っていう、
悩みの打ち明け方になると思います。
そして、
悩みを打ち明けるのは、
打ち明けられずに悩むよりも
楽と感じる人も多いはず。
だけど、そこには、
「自分を大切な人のように扱う事」が必要となっていきます。
普段から、意識してみてくださいね。
8.最後に
いかがでしたか?このブログを通して
何度も伝えていますが、
会食恐怖症の克服は、
「不安なまま、全部を食べられるようになる事」
はなく、
「食べられないけど、それが何か?(ドヤァ)」
という、
強い(良い意味でふてぶてしい)メンタルを持つ事です。
そのためにも一度、
こちらの記事を読んでみてください。
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