こんばんは、山口健太です。
前回は、
「不安は隠そうとすると大きくなり、隠さないことで軽減される」
というメールをお届けしました。
このような感想を頂いているので、
最初に紹介させていただいます。
この方の美容室での自己主張が、
大変勉強になります!
〜〜〜以下より〜〜〜
山口さま
こんにちは。
今まで症状は隠そうとしてきましたが、どう伝えるかを考えていくことが大切なのですね。
こんな症状は自分だけだと思っていたのでずっと隠そうとしてきました。
でも伝えることの大切さを知ることが出来ました。
不安も消そうとするのではなく不安になるよねと受け入れることが大切なのですね。
意識していきたいと思います。
先日、美容院に行ってきました。
自分の思った通りの髪型にならず2日間どんよりした気持ちで過ごしました。
改めて違う美容院に行って手入れしてもらうかどうしようかといろいろ悩みました。
でもそこでちゃんと自己主張しようと思い、その美容院に髪型が納得いかないので無料で手直ししてもらえるか聞いてみました。
すると、1週間以内なら受け付けているということ、同じ担当者じゃなくてもやってくれるとのことでした。
すぐに美容院に行って手直しをしてもらいとてもスッキリしました。
今までの自分だったら、美容師さんに悪いかなぁとか、クレーマーと思われないかなぁと思って
絶対に手直しをしてもらおうとは思わなかったと思います。
でも今回ちゃんと言うことが出来てその結果満足とまではいかなくてもどんよりするほどの髪型ではなくなりました。
こういうことが自然と出来るようになれればいいなと思いました。
他にも職場で久しぶりに会った人との会話でちゃんと自分の意見を言おうとしている自分がいたり、意識してより良い自己主張をしようとしている自分がいて、それがまた嬉しいです。
嬉しいから会話も楽しくなります。
言い方とか伝え方とかはもっと勉強していかなくてはいけないと思いますが、自己主張の大切さを身をもって知ることが出来たのはとても大きいです。
自己主張って本当に大切なんだと実感しています。
ありがとうございます。
〜〜〜〜以上〜〜〜〜
とても素晴らしいですよね〜!
素敵なご報告を有難うございます。
一番最初に出した本、
『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと』(内外出版社)でも、
今回出版した新刊、
『会食恐怖症が治るノート』(星和書店)でも、
共通して書いているのが、
「適切な自己主張の大切さ」
です。
これをすることで、
会食への不安はもちろん、
人生そのものがうまく回っていきます!
例えば、
「なんで食べないの?」
と言われた時に、
どのような主張をするか。
理想は、
「いっぱい食べたいと思ってるけど、
緊張して食べれない時があるんだよね。
心配してくれてありがとう!
xxさんって優しいんだね!一緒にいると安心する…(#^^#)ぽっ」
みたいな主張ができるようになることです。(ニュアンスを伝えるために、やや大げさに書きました!笑)
しかし、
自己主張不足になって
相手にそもそも伝えることをしなかったり、
攻撃的な自己主張の形になって、
相手が受け取り辛くなってしまうと、
なかなか相手が理解してくれることはありません。
もちろん、
最初からそうできる必要はないのですが、
まず「適切な自己主張」を知った上で、
それを練習していくことが大切になります!
ぜひ、参考にしてみてください。
さて、自己主張の話もそうですが、
今回の会食恐怖症が治るノートは、
ワークブック形式になっています。
実はそこには、深いストーリーが隠れています。
これを知ることで、
よりこの本からの情報密度が上がり、
行動したくなったりするかなと思い、
今日はシェアさせてください!
(本をまだ持ってない方も、ぜひ読んでもらうと、元気になったりすると思います^^)
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治るノートの裏話。
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私が、
会食恐怖症の支援をやり始めたのは、
3年半くらい前のことでした。
当時は、
会食恐怖症など(今よりもさらに)
世間的には広まっておらず、
社交不安の本を読んでも、
200ページの中で1〜2ページの中に
症例がポツンと紹介されている程度のものでした。
ですが、
ツイッターなどのSNSで、
会食恐怖症に悩んでいる方を探すと、
「誰も理解してくれないし、死にたい…」
というようなつぶやきがあったりなど、
とても私たちにとっては絶望的な状況でした。
私はそういう悲痛な叫びを見て、
「自分がなんとかできないかな!」
という、
魂が震える感覚になったのです。
そこからはとにかく、
自分が持っている情報を出していきました。
別の仕事もしながら
ブログも1日3記事くらい更新したり、
「まずは100人の当事者の話を聞く」
という目標を立てて、
お金は一切頂かずに東京はもちろんのこと、
関西や九州などでも悩んでいる方の声を聞きにいきました。
そうしたところ、
かなり多くの声として、
「お医者さんに行っても、なかなか理解してくれない…」
というものがありました。
中には、
【それだったら、食べなきゃいいじゃないか!】
と言われて帰ってくるなど、
本当に絶望的な状況でした。
そこで当時の私が思っていたのは、
「お医者さんやカウンセラー活動をしている人にも、
会食恐怖症の当事者の気持ちや克服支援の方法を知ってもらいたい!」
ということでした。
その時に思い浮かんだのが、
「ワークブックを作って、
それを参考にしてもらい、
お医者さんやカウンセラーさんからも
適切な助言を頂ける未来になったら良いな!」
という事だったのです。
ですから、
実は本の出版企画書なども
持ち込みで100通くらい送っています。
(その中で、共感してくれた編集者さんが社内会議に持ちかけてくれて出版が実現したのです。)
普通は本って、
編集者さんから著者(候補)の方に
持ちかけ実現される形が多いですし、
その方がカッコいいわけですが、、、笑
でも、
そんなのを待っていたら、
そもそも
会食恐怖症なんて知らない人が多い中、
何年も何年も経ってしまいます…。
そんなの待ってられないわけですよ!
だから泥臭くやってきました。
今回の「治るノート」も
その中の1冊なわけですが、
より医療者の方にも届きやすい
精神医学専門の出版社さん
(星和書店さん)から出版することができました!
協会のアドバイザーの医師の田島治先生も、
抗うつ剤についての本を星和書店さんから出していたり、
なんなら自分の編集担当の方が、
過去に田島先生の本も担当していたりなど、
すごくご縁が濃い出版社さんでもあります。
これによって、
医療者の方にも少しずつ浸透していき、
病院でも適切な助言を受けられる人が
どんどん増えていけば良いな〜と思っています。
早速いろんな方面から、
反響が届いているので、
これがどんどん広がっていけば
とても嬉しいと思っています。
もちろん、
「自分で治す」というのが、
一番のテーマではあるのですが、
本ができるまでのストーリーも
今回は早速紹介させていただきました^^
今日も皆さんから嬉しい声が届いたのですが、
どんどんそういった方が増えていきますよう
心から祈っていますね!
最後にその嬉しい声のメールを紹介します!
〜〜〜以下より〜〜〜
山口様
こんばんは、かるたです。
大変ご無沙汰しておりました。
最近はコロナだらけで不安やモヤモヤが続いていました。
音声を聞いたり、メールを見たり、なるべく心を平常に戻そうと努めています。
さて、ご無沙汰している間に、実は私の人生激変していましたのでご報告です!
(中略)
人生で初めて彼氏ができました!
以前から食事に行く人で、また唯一私が会食恐怖症についてきちんと話をできた人でもあります。
病気に対して理解をしてくれて、何より私がありのままで、できてもできなくても私自身を変わらずに見てくれます。
勉強のことで不安な分、安心できる場所ができたことがありがたいです。
これは会食恐怖症の克服で自分と向き合って考え方や生き方が変わったことがとても大きいです。
本当にありがとうございます。
今は新しい環境とこのご時世もあいまって不安感が強いですが、
変化していくことを恐れずに進んでいける強さを身に付けたいです。
〜〜〜以上〜〜〜
会食恐怖症と向き合うことをきっかけに、
人生を良くしていこうというのが協会の活動理念です!
そういった人が、
どんどん増えてきていて大変嬉しく思います。
ps1.
今回の内容にも、
少し関連するのですがお知らせがあります!
去年の夏に発足した、
会食恐怖症の克服支援者を育てる、
「会食恐怖症克服支援アカデミー」
の初級講座のテキストが
残り10部をいよいよ切りました。
(1回全部在庫がなくなったので、刷り直したのですが、その刷り直し分がもうすぐ無くなります!)
・「会食恐怖症克服支援アカデミー初級講座」とは?
↓
今はコロナの影響でオフ会を自粛していますが、
現状で参加されている皆さんとオフ会の開催など
しばらくは一緒にやっていきたいという思いなので、
直近で(少なくとも今年は)これ以上追加でテキストを刷るつもりはありません。
もし、
「そのうち参加しようと思ってた!」
という人がいましたら、
お早めに申し込みいただくことで、
確実に参加することができます!
また、去年の夏以降は
あまりアカデミーに関するお知らせをしていなかったので、
「興味あるけどもう少し詳しく知りたい」
みたいな人がいたら、
オンラインで説明会などをやってみようかな?とも思います!
もし、そういう人がいたら
メールなどで教えてください。
それでは、
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
山口健太