「社交不安障害を真剣に治したい!」
そう考えた時に、
さまざまな治療方法があるのをご存知でしょうか?
この記事では、
社交不安障害の治療方法について
など、気になるであろう点をまとめていきます。
なお、この記事は、
「社交不安障害の原因は親?それとも遺伝?」
を踏まえた上で書いています。
まだその記事を読んでいない方は、
上記を読んでから本文を読み進めてみてください。
では、さっそく本題へいきましょう。
1.社交不安障害(SAD)は自然に治る?
具体的な治療方法を考える前に、「自然治癒の可能性」について言及しておきます。
自然治癒とはつまり、
「放っておけば社交不安障害は治るのか?」
という事になりますが、
残念ながら社交不安障害は
自然治癒では治りにくい病気と言われています。
「著書:対人関係療法でなおす 社交不安障害」
を参考にさせて頂くと・・・
2年後に自然治癒する可能性は、
▪︎うつ病の場合・・・約80%
▪︎社交不安障害の場合・・・約20%
8年後だとしても、▪︎うつ病の場合・・・約80%
▪︎社交不安障害の場合・・・約20%
自然治癒は33%だそうです。
一生モノになりやすいってことかぁ・・・
で解説したとおり、
社交障害には「全般性」と「限局性」の2つあるので、
会食恐怖症の方がこのデータに全て当てはまるわけではありませんが、
参考として覚えておくと良いかもしれません。
(ちなみに私は、
会食恐怖症の克服に約4年ほど掛かりました。)
つまり、適切な治療を受ける事は、
早期回復や完治にとってとても大切と言えます。
ここから具体的な治療法についてみていきましょう。
2.さまざまな治療方法と治療期間
社交不安障害の治療には大きく分けて、- 薬物療法
- 精神療法
それぞれのメリットやデメリットも含めて、
簡単に解説していきます。
2-1.薬物療法
まずは薬物療法ですが、こちらはその名の通りで薬を飲む事で回復を目指す方法です。
全般性(全局性)社交不安障害の場合、
薬には抗うつ剤である、
「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」が処方される事が多いようです。
薬物療法のメリットとしては、
「効果が出るのが早い事」が挙げられますが、
治療期間が短いとは少し違うので注意が必要です。
どういうことかと言うと、
「症状が良くなった!」と感じたとしても、
1年は薬を服用した方が良いと言われているからです。
しかし、
その人が持つ根本的な考え方や、
人との関わり方が変わったわけではないので、
薬物療法のデメリットとしては、
後に述べる精神療法に比べると、
「再発率が高い」という事があります。
例えてみれば、
「一夜漬けの勉強」みたいな感じと言えると思います。
ちなみに、
「薬物療法についてもっと詳しく!」
という方は、
「社交不安障害の時に処方される主な3つの薬とは?」
を一度ご覧ください。
2-2.精神療法
次に精神療法ですが、ここでは精神療法の代表例の
「認知行動療法」を取り上げます。
認知行動療法はその字のごとく、
認知と行動の偏りを改善することで、
病気を治していく治療法です。
まず、人にはそれぞれ、
「ものの見方(考え方、視点、フィルター)」が存在します。
分かりやすいのでお金で例えると、
財布の中身をふと確認したら1万円が入っていた時、
あなたはどう感じるでしょうか?
「1万円もあるから大丈夫」でしょうか?
「1万円しかない、やばい」でしょうか?
そしてこれらは、
100人いれば100人同じ考えではなく、
人それぞれでどう思うかは異なります。
ですが、
財布の中身を見ていつどんな時も、
「あぁ、これしかない」と思っている人は、
ものの見方が明らかにネガティブすぎるわけです。
そしてその、
「明らかにネガティブすぎるものの見方」のせいで、
自分の人生をつまらなくしてしまっているとも言えます。
だから、このものの見方を改善していく事で、
病気を治していくのが認知行動療法になります。
具体的に言えば、
治療者(医師、カウンセラー、セラピストなど)との、
複数回に及ぶセッション・カウンセリングを通して、
ものの見方、考え方を改善していきます。
このメリットとしては、
考え方が根本的に変わるので
薬物療法に比べて再発率が低い事があります。
また、妊婦さんなど何らかの理由で
「抗うつ薬を飲めない人にも有効」です。
もちろん、
薬物療法と組み合わせながら
治療をする事も可能となります。
一方、デメリットとしては、
考え方を変えていくわけですから、
「効果が出るのに時間が掛かる」という事です。
(セラピストや療法にもよりますが、
だいたい期間は4ヶ月~6ヶ月くらいが多いです。)
ただ、薬物療法だとしても、
1年は薬を服用し続けるのが基本ですので、
薬物療法に比べて期間が長いわけではありません。
そしてもちろん、
薬物療法と精神療法は併用することも可能です。
簡単にメリットとデメリットをまとめると、
こんな感じだね!
- 薬物療法は効果が早いけど、再発する可能性が高い。
- 精神療法は再発率は低いけど、効果が出るのが遅い。
こんな感じだね!
さて、ここまでは、
西洋医学的なアプローチを見てきましたが、
次ではちょっと視点を変えて、
東洋医学的なアプローチを考えてみましょう。
3.瞑想は効果ある?
社交不安障害の改善として、「瞑想」を取り入れている人もいます。
瞑想は精神療法の1つですが、最近では、
「マインドフルネス心理療法(SIMT)」とも言われていますね。
具体的に言えば、
「アメイジング・スパイダーマン」に出演した、
ハリウッド女優のエマ・ストーン。
世界的歌手のシーア。
この2人も、
社交不安障害を患っていたそうですが、
治療法の1つとして
瞑想などを取り入れていたそうです。
実は、私も瞑想を毎日やっていますが、
1日数十分で出来るのでオススメです。
詳しいやり方などは、
秘匿義務があるのでここでは書けませんが・・・
いつか、何らかの形で紹介できたらなぁと思います。
4.最後に
いかがでしたか?私としては、
このブログを読んでいるあなたには、
社交不安障害の治癒が最終目的ではなく、
その病気と向き合う事を通して、
- 自分をより愛せるようになる
- 他人をより大切に出来るようになる
- 苦境をバネに人生を豊かに生きる
そんな未来を、
一緒に作っていきたいと思っています。
それゆえ、
薬物療法より精神療法をオススメしますが、
何にせよ治療に大切なのは、
「あなたをサポートしてくれる存在」です。
社交不安障害になると、
「世の中の殆ど人が味方ではない!」
そんな感覚になる人もいると思いますが、
まずは私があなたの味方になりますので、
一緒に明るい未来を作っていきましょう。
治療する上で大切な事は以下より。
会食恐怖症だけではなく、
社交不安障害にも当てはまります。