社交不安障害の本13冊を実際に読んでレビュー!おすすめも厳選して紹介

社交不安障害の本を実際に読んでレビュー
この記事を書いている人
山口健太(やまけん)
一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 理事長、心理カウンセラー。自身が会食恐怖症に悩んだ経験から、その悩みを解決する為の支援活動をしている。日本で初めて会食恐怖症の本を電子出版し、Amazonジャンル別ランキング1位獲得。年間延べ1000以上の相談に乗るなど、これまで沢山の会食恐怖症に悩む人と実際に会い、リアルな生の声を聞いてきた。

メディア掲載歴(※協会として)
共同通信社/Yahoo!ニュース/livedoor/アメーバニュース/excite.ニュース/BIGLOBEニュース/Infoseekニュース等。詳しくはこちらより。

この記事は、
読者さんの要望を受けて
「社交不安障害」についての本を、
実際に読んでレビューしていたものとなります。


「どの本を読めば、どんな事が分かるのか?」
という疑問の他、

「この順番で読めば、間違いない!」

というようなオススメも
厳選して紹介しています。


ぜひぜひ、以下よりご覧ください。

社交不安障害についての本を実際に読んでレビュー!

この記事はいわゆる、
「妄想レビュー」ではなく、
すべて実際に読んでいるものなのでご安心を。

社交不安障害の本1
(↑Kindleで読んだものも含め、こんな感じ。)

社交不安障害の本2
(↑こんな感じ、その2)


それでは早速いきましょう。

1.社会不安障害のすべてがわかる本

この本は貝谷久宣先生が監修した本で、
対象者は「社交不安障害って何?」という
入門者(初心者を)対象にした入門書になります。


イラストベースと少ない分量が特徴で、
本を読むのが早い人であれば1時間も掛からずに、
社交不安障害についての最低限の知識をつける事ができます。



社交不安障害の2つの治療方法と期間について
で解説した通り、社交不安障害には
「薬物療法」と「精神療法」の2つの治療法がありますが、

どちらの治療法についても、
「良い意味で浅く広く取り扱っている」ので、
最初の1冊としてオススメです。

2.図解 やさしくわかる社会不安障害

こちらは、山田和夫先生が監修した本で、
先ほどの本と同様に”入門者向けの本”と言えます。

こちらも、
イラストを使った解説で、分かりやすい1冊です。


先ほどの本との違いを個人的に分析すると、
  • 2014年出版なので、装丁も含め新しい感じがする。
  • 若干、ページ数が多くなり広い情報が得られる。
  • 「薬物療法で治せるよ」という所に、重きが置かれている
というような印象を受けています。


こちらも、
最初の1冊としてオススメの本です。

3.あがり症のあなたは〈社交不安障害〉という病気。でも治せます!

続いてこちらは、
渡部芳德先生が書いた本で、
どちらかというと入門者向けです。


内容は、
薬物療法についての記述だったり、
患者さんとのやりとりや、
薬を服用して良くなった人の事例の記述が多くあります。


逆を言えば、
「精神療法」についての情報は豊富とは言えません。


文体などは読みやすいので、
比較的簡単に読み終えられると思います。


また、
本のタイトルに含まれている、
「あがり症」に焦点があるわけではなく、
「社交不安障害全体」を取り扱っています。


その点は注意してください。

4.森田療法で読む社会不安障害とひきこもり

こちらは、
北西憲二先生らが編集に携わった本で、
精神療法の1つの「森田療法」という観点から、
社会不安障害とひきこもりについての情報が書かれています。



本の前半は社会不安障害について、
本の後半はひきこもりについてで、

情報量の比率は、
「社会不安障害:ひきこもり=4:6」
という感じの印象です。



入門書ではないので分量はけっこう多いのですが、

森田療法についてあまり知識がなくても、
社会不安障害についての知識が少しあれば
そこまで問題なく読み終える事ができると思います。


(ちなみに森田療法については、
 「森田療法のすべてがわかる本
 などが入門書でわかりやすいです。)


また、
「家族のあり方」についても述べられており、
子供が社会不安障害やひきこもりという場合は、
かなり参考になる情報が多いはずです。



たとえば、
「親は子供の病気(ひきこもり)を深刻化せず、普通の生活をする事が大切」
などなど。

普通であればやってしまいがちなミスを、
こと細かく記述し注意喚起しているので、
家族の方は読んでみて損はないはずでしょう。


5.社会不安障害―社交恐怖の病理を解く

こちらは田島治先生の本ですが、
最初に結論から言えば、
非常にオススメの本です。

その理由は、
「とにかく情報が多角的に載っている」という点です。



たとえば、
入門書の場合であれば、

「薬で社交不安障害は治る可能性があります!」

という記述で留まる事が多いのですが、

本書の場合は・・・
  • 思春期の患者さんは副作用が心配されるので、薬の服用にはより慎重になる必要がある
  • 薬の量が多すぎることで、こんなリスクがある
  • SSRIを服用すれば必ず治るわけではなく、これくらいの確率で治らない人もいる
  • SSRIが効果がある人は、半年くらいの服用を続ければだいぶ改善される
などなど、
しっかりと深堀りされた情報が記述されています。


入門書ではないので多少の周辺知識がないと
読むのに時間が掛かるかもしれませんが、
ぜひ、読んでおきたい1冊です。

6.自分で治す「社交不安症」

こちらは、清水栄司先生の本で、
「認知行動療法」を用いて治療を目指す本の中では、
イラストを使ったり、会話形式での記述があったりなど、

非常に読みやすいのが特徴です。
(縦書きではなく、横書きの本です。)


さらにそれでいて、
認知行動療法の要点をしっかり抑えられるので、

「認知行動療法・・・?何それ・・・?」

って人でも問題なく読めると思います。


入門書の1つとして、推薦します。

7.認知行動療法サポートブック 〜社交不安障害編〜

こちらは、稲田泰之先生が監修の本で、
認知行動療法実施におけるワークや、
行動のチェックリストなどが豊富に載っています。




本の内容紹介のところに、

“通院時に持参することで、
 主治医と患者とのコミュニケーションをスムーズにし、
 限られた診療の時間の中でも認知行動療法的な
 アプローチが行えるようにサポートします。”


という記述があるので、
「実際の臨床現場で使うことを想定されて作られた本」
という事になりますが、


「社交不安障害とは?」という部分にも触れていますし、
非常に薄くてコンパクトに情報がまとまった本なので、
治療者ではなく、患者さんが読んでも参考になるでしょう。


8.不安障害の認知行動療法〈2〉社会恐怖―不安障害から回復するための治療者向けガイドと患者さん向けマニュアル

こちらは海外の本を、
古川壽亮先生が監訳したものとなり、
精神科医や臨床心理士ほか、
治療者向けのガイトブックという位置付けになります。



いわゆる専門書なので、
実験データや情報量については、
どの本の中でも一番豊富
です。


たとえば、
個人的に衝撃的だった記述の1つとして、

「薬物療法も精神療法も、
 患者さんが途中で治療を
 投げ出してしまう確率(離脱率)は
 殆ど変わらない。」


というようなものです。


薬は「飲むだけ」なわけですが、
実際の離脱率は変わらないというのは、
なかなか得られない情報だと思うし、
他の本にも記述の無かった実験結果でした。



あとは、

「精神療法は個人よりも、グループで受けた方が良い」
というデータがあったり、
「精神療法で脱落者を増やさないための情報」
など、

治療者ではないとしても、
重要な情報が沢山載っています。



さすがに、これを一番最初に読むのは難しいですが、
ある程度の知識がある方であれば、非常にオススメの1冊です。

9.不安障害の認知行動療法〈2〉社会恐怖―患者さん向けマニュアル

こちらは、
先ほどの本の一部(11章だけ)を、
患者さん向けに抜き出した本となります。



とにかく具体的かつ実践的に、
認知行動療法を進めるステップが記されています。


知識が豊富な治療者や支援者の人と、
一緒に読み進めるのが良いかもしれませんね。

10.対人関係療法でなおす 社交不安障害 自分の中の「社会恐怖」とどう向き合うか

こちらは、
「対人関係療法」で著名な水島広子先生の本です。

ちなみに、
対人関係療法というのは精神療法の1つですが、
患者さんの身近な人間関係にフォーカスし、
その中でさまざまな心の問題の解決を考えていく療法です。


仮に対人関係療法について知らなくても、
読み進めていくことは可能ですし、
情報量が多い割に読みやすいので、
入門者でもギリギリ完読できるはずです。



薬物療法についても少しだけ記述がありますが、
殆どは対人関係療法についてなので、
薬物療法についての情報が欲しい方はオススメできませんが、
一読する価値のある本だと思います。

治療者の場合は、
患者さんとの向き合い方なども参考になる本です。

11.うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」

次に、
マインドフルネス総合研究所代表の
大田健次郎氏の本です。


マインドフルネスは最近ブームですが、
社交不安障害についての記述というよりは、

「具体的にこれをやっていきましょう!」

のように、マインドフルネスの
実践プログラムが記述されている本です。


「社交不安障害について深く知りたい!」という場合は、
主題ではないので別の本をオススメします
が、
マインドフルネスに興味のある方の場合は
読んでみても良いかもしれません。

12.これって性格?それとも「社交不安障害」? 正しい理解と効果的な治療法

こちらは、田島治先生監修の本です。


イラストを使って分かりやすく
解説されている入門者向けの本ですが、
その他の入門者向けの本よりも
「一歩深く踏み込んだ内容」となっており、
個人的にはとてもオススメの1冊となっています。


あまり他の入門書には書いていない、
「薬物治療の経過の目安」や、
認知行動療法などの詳しめの内容にも触れており、
この本はぜひぜひ読んでおきたい本です。

13.社交不安症がよくわかる本

そして最後の「社交不安症がよくわかる本」は、
2017年の4月に出版された最新の本となります。



貝谷先生が監修されていますが、

最初に紹介した、
「社会不安障害のすべてがわかる本」を、
より最新の情報にアップデートしたものという印象です。


具体的に言えば、治療法についても、
「精神療法(認知行動療法)がより有用」
と感じられる作りになっていたりなど、
最新の形になっているのでオススメです。

その中で厳選したおすすめの本は?

ここまで11冊もの本を
レビューしてきましたが、

ズバリ、
オススメの本はこちらの本となります。

1.ズバリ、オススメはこの2冊!

まずは田島治先生の、
「社会不安障害―社交恐怖の病理を解く」が、
いろいろな観点から情報が述べられており、
非常にオススメの1冊です。


さらに、
専門家向けの本になりますが、
「不安障害の認知行動療法〈2〉社会恐怖(以下略)」
もさまざまなデータ、
客観的事実に基づいているのでオススメです。


この2冊の共通点は、
「社交不安障害を、より正しく理解できる」という部分です。


しかし一方で、

「情報量が多く、周辺知識がないと難しい本」とも言えるので、
その前に以下の2冊を読んでおくと良いでしょう。

2.その前に読みたい入門者向けの2冊!

その2冊とは・・・
  • 社交不安症がよくわかる本
  • これって性格?それとも「社交不安障害」? 正しい理解と効果的な治療法
です。


ですので、
読む順番としては、
  1. 社交不安症がよくわかる本
  2. これって性格?それとも「社交不安障害」? 正しい理解と効果的な治療法
  3. 社会不安障害―社交恐怖の病理を解く
  4. 不安障害の認知行動療法〈2〉社会恐怖(以下略)
という順番が、
一番無理なく読み進められるでしょう。

最後に

いかがでしたか?


この記事が、
何か参考になれば幸いです。


このブログのテーマである、
「会食恐怖症の本」については、
以下をご覧ください。

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2017.03.01

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ABOUTこの記事をかいた人

山口健太(やまけん)

一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 理事長、心理カウンセラー。自身が会食恐怖症に悩んだ経験から、その悩みを解決する為の支援活動をしている。日本で初めて会食恐怖症の本を電子出版し、Amazonジャンル別ランキング1位獲得。年間延べ1000以上の相談に乗るなど、これまで沢山の会食恐怖症に悩む人と実際に会い、リアルな生の声を聞いてきた。