「医者よりも、仲間が大切」
そう聞いて、
あなたはどう思うでしょうか?
私はこれまでたくさんの
会食恐怖症の人と会ってきて、
「良い仲間を作る事が、結果的に克服に繋がる」
ということを実感してきました。
今回は、その経験の中から感じた、
「仲間作りの治療法」について書いた記事になります。
仲間が先、医者は後。
病院に通っている人や、病院に行こうと思っている人からすれば、
「どんな医者と出会えるか?」
というのが気になる所でしょうし、
「会食恐怖症は心療内科?おすすめの病院の選び方とは」
という記事では、
病院の選び方などについても解説してきました。
ですが、
私はそれよりも先に、
「どんな仲間に恵まれるか」の方が大事だと感じています。
もちろん、
「どんな医者から治療を受けるか?」
というのは大事なのですが、
要は順番の問題です。
つまり、
良い仲間が先、医者は後。
この順番で考える事によって、
状態は良くなっていく可能性は高まるし、
結果的に良い医者とも巡り会いやすくなるのです。
会食恐怖症は日常生活に即している
まず、会食恐怖症を含めた、「社交不安障害(社交不安症・社会不安障害)」
というのは、日常に即したものです。
(cf.社交不安障害とは?症状を例に分かりやすく解説)
つまり、
当事者の方が悩む時間というのは、
日常生活の中であり、病院の中ではありません。
そして病院に行くのは、
2週間(〜1ヶ月)に1回程度でしょうから、
それ以外の時間において、
医者と接点を持つ事は殆どないはずです。
だから当然ですが、
医者よりも、
「友達」の方がより身近であり
日常を過ごす時間が多い。
そしてその友達が、
あなたの事を理解してくれたり、
受け入れてくれているのであれば、
「曝露療法的アプローチ
(会食恐怖の方であれば、実際に会食にチャレンジするなど)」
が出来るようになっていき、
症状の軽減が望めるようになります。
良い医者は、良い仲間が連れてくる
そしてさらに言えば、良い情報というのは、良い仲間が連れてきます。
具体的に言えば、
「あのお医者さんが、私に合ってて良い感じ!」とかですね。
また一方で、
「悪い噂」というのも、
仲間から仕入れる事が出来ます。
ついこの間も、
会食恐怖症に悩んでいる方から、
「ひどい催眠療法に遭ってしまった話」を聞きました。
(※詳しくは、オフレコじゃないと言えないような話です。)
だからこそ、
先に仲間作りをしておいた方が良いし、
そこにデメリットはないはずです。
つまり、何が言いたいかというと、
「医者や病院を選ぶよりも先に、
良い仲間を作るという視点を持とう」ってことです。
私が情報交換会を開いているのも、
その大切さを実感しているからなのです。
日常生活では、
なかなか相談出来る相手が居ないと思いますが、
ちょっと外をみてみれば、
そういう機会はありますし、私も設けています。
(cf.会食恐怖症のオフ会のレポートです!)
病院での治療も
たしかに大切ですが、
「仲間作りの治療法」
というのも、
ぜひぜひ頭に置いておいてみてくださいね。
最後に
いかがでしたか?たしかに、
「仲間作りの治療法」
には、今までの外の世界へ飛び込む
ちょっとした勇気が必要かもしれません。
ですが、それには、
薬による副作用のリスクや、
離脱症状(依存性)なんかはありませんし、
症状を克服した後の人生でも、
共に助け合う仲間が出来たりなど、
未来のギフトとなるような治療法です。
あなたも、少しの勇気を持って
新たな世界へ飛び込んでみませんか?
仲間作りについては、
こちらの記事もオススメです。