今回の記事では、
「外食恐怖症」について分かりやすくまとめました。
具体的には、
など分かりやすく解説していきますので、
気になるものがある方はぜひぜひ続きをご覧ください。
外食恐怖症とは?
まず、「外食恐怖症とは何か?」という事ですが、
これは簡単にいえば外食について恐怖心が強く、
「外食が出来ない人」の事を指します。
(そのまんまですが。)
病気の位置づけとしては、
社交不安障害(SAD)の1つの症状の、
「会食恐怖症」と非常に似ているものとなります。
参考:社交不安障害とは?症状を例に分かりやすく解説(チェックリスト付き)
ここでもしかしたら、
「外食よりも家の方が落ち着くんだけど、
こういう場合も外食恐怖症なの?」
みたいに思う人もいるかもしれませんが、
これについては以下を基準にしてみてください。
それは、
「外食が苦手で避ける事により、
健全な社会的機会の損失があるか?
人生全体の質(QOL)が下がっているかどうか?」
です。
たとえば、外食を避けることによって、
何か他の事(人間関係や仕事での成功)に、
悪影響が読んでいるのであれば、
それは外食恐怖症であると認識して良いと思います。
会食恐怖症との違いは?
さきほど、「会食恐怖症と非常に似ているもの」という表現を使いました。
ちなみに会食恐怖症というのは、
「人前での食事が苦手で避ける事により、
健全な社会的機会の損失があり、
人生全体の質(QOL)が下がっている人」
のことをさします。
参考:会食恐怖症とは?症状と実体験を元にどこよりも分かりやすく
なので恐怖の対象が、
「外食なのか」「会食なのか」だけで、
ほとんど違いはありません。
・・・が、
強いていえば、
「一人での外食」というのは、
厳密にいえば会食ではないので、
「一人での外食も苦手で出来ない・・・」
という場合であれば、
外食恐怖症ということになるかもしれません。
しかし、
それだとかなりややこしくなってしまうので、
私としては「会食恐怖症」と
同一して良いと考えています。
実際、さまざまな文献では、
「会食(外食)恐怖症」と表記される事が多いです。
また、
当事者の人からしても同じと捉えられることに、
特に抵抗はないと思います。
外食恐怖症の主な原因について
じゃあ、なぜ人は、外食恐怖症になってしまうのでしょうか?
ここには、
色々な小さな要因や、
大元の原因が考えられています。
私の場合は、
「会食恐怖症が治った話を、時系列順で書いていく。」
で書いた通り、
親や高校時代のとある事件が大きな原因でしたが、
具体的には、
- 遺伝的な要素
- 生育環境や親の影響
- 学校教育の影響
- 日々のストレス状態
- 大きなきっかけとなる出来事…etc
「外食恐怖症(や会食恐怖症)」が発症すると考えられています。
ですが、
どんな恐怖症も、
起きるメカニズムというのは
以下のようなパターンです。
まず、
外食をした時に何らかの嫌な事が起きたとします。
たとえば知人などに、
「食べ方が変だ」と、
指摘されたとしましょう。
そうすると人によっては、
「自分の食べ方はおかしくて恥ずかしいんだ」と思うようになり、
「次、また外食した時に言われるかもしれない」と不安になるのです。
すると今度は、
「食べ方が変だと言われないようにしなきゃ」
と意識せざるを得ない状況になり、
意識すればするほど、
さらにその不安は大きくなっていきます。
そうすると、
「こんなに不安になるんだったら、外食に行かないほうがいい」
と思うようになり、外食を避けるようになっていきます。
そして、
いざ外食の機会が訪れると、
「ずっと避けてきたら、外食が怖くてたまらない・・・」
→何かしらの症状(吐き気、胃の不快感、動悸など)が起きる。
・・・というようになるのです。
ポイントとしては、
自信や自己愛が欠如していると、
「自分がおかしい」という事しか信じられなくなる事です。
どういうことかというと、
「食べ方がおかしい」と指摘されても、
「食べ方なんてオレにはかんけーねーぜ!
オレは食いたいように食う、ただそれだけだ。」
みたいな、
ワイルドな人も中にはいるわけです。
これは、
「食べ方がおかしかったとしても、
自分は十分に価値があるから大丈夫。」
というように自信があったり、
自己愛があるからでしょう。
しかし、
その自信だったり自己愛が欠如していると、
「正しくない人は、価値がないんだ。
だれかの言う通り、正しくしなきゃ。」
と思うようになり、
一つの価値観や他人の価値観の犠牲になり、
苦しめられることになるのです。
でも、その価値観は、
その人だけのものかもしれませんし、
合ってるかどうかなんか分かりません。
そもそも、
「食べ方が合ってるかどうか」なんて、
どうでもいいことかもしれません。
本当はそこまでおかしくないのに、
その人がその時にたまたまムシャクシャしてて、
誰かを指摘したい気分だったたけかもしれません。
インド人はカレーを手で食べますが、
その人たちに向かって
「食べ方がおかしい!」なんて、
わたしたち日本人は指摘しないはずです。
なぜなら、
「インド人と日本人は違うから」ですよね?
でも・・・
「あなた」と「わたし」だって違うのです。
そして、
その違いを尊重し合える事こそが
大事なんじゃないかと私は思いますし、
一人一人がその気持ちを持てない限りは、
それぞれが抱えている”生きづらさ”は解決しないと思います。
外食恐怖症の治療や克服法?
ではここで、外食恐怖症の治療や克服法について
触れておきましょう。
まず、外食恐怖症は、
社交不安障害の1つ症例とのことでしたが、
社交不安障害の治療法として、
「薬物療法」と「精神療法」の2つがあります。
「薬物療法」というのは、
その名の通り薬を飲む事で回復を目指す方法です。
メリットとしては、
薬飲むだけで良いという点。
デメリットとしては、
副作用などの身体的なリスクがあることや、
再発率が高いという点が挙げられます。
具体的には、
「会食恐怖症は薬で治る?効果や副作用についても」
を参考にしてください。
「精神療法」というのは、
簡単に言えば、薬を使わず、
自分の心をトレーニングしていくことで
克服を目指す方法です。
メリットとしては、
リスクもなく、再発率が低いという点。
デメリットとしては、
一定の時間が必要という点が挙げられます。
具体的には、
「会食恐怖症の克服を自力でするための5ステップ(音声付き)」
を参考にしてください。
もちろん、併用する事も可能ですが、
それぞれの特徴は抑えておく事が大切です。
最後に
いかがでしたか?外食恐怖症は、
克服する事が可能なものです。
まずはその前提に立つ事が大事ですので、
ぜひぜひ以下の記事も読んでみてくださいね。
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