これまで沢山の人の相談に乗ってきた上で、
「会食恐怖症を完全に治療したい!」
と思った時に大切な事が3つありますので、
今日はそれを書いていきます。
これをしっかり理解すると、
会食恐怖症が早く治る事に繋がります。
ですので、
「自分はどうかな?」
という視点を持ちながら
読んでみると良いでしょう。
1.会食恐怖症が治療出来る事を信頼する
会食恐怖症になり、ネガティブな経験が重なると、
「本当に治るんだろうか・・・」
みたいな絶望的な気持ちに
なっていく人も多いんじゃないかと思います。
ですが、
会食恐怖症は間違いなく治療できますし、
社交不安障害という病気はそのように、
「不安が更なる不安呼ぶのが特徴的」なわけですから
そんな暗い気持ちになるのは当たり前です。
悪化のメカニズムについては以下を参照。
「社交不安障害の症状が悪化するメカニズム」
「社交不安障害の症状が悪化するメカニズム」
ただ一方で、
「どうせ僕(私)は、完全治療なんて出来ないんだ・・・」
と思ってしまい諦めていたら、
本来は治るものも治らなくなってしまいます。
想像してみてください。
たとえば、
「絶対に自分は、東京大学になんていけない!」
そう思っている人は、
絶対に東京大学にはいけないですよね?
「東京大学にいけるかもしれない!」
そういう思いを持つからこそ、
大学のことを本気で調べたり、
受験勉強に一生懸命に取りんだりして、
成績がちょっとずつ上がってくる。
そして、
成績がちょっとずつ上がっていくからこそ更に、
「東京大学にいけるかもしれない!」
という気持ちが高まって、
更に勉強意欲が高まり成績も上がるのです。
つまりこれは、
「最初にどちらの未来を信じるかが重要」
という事になります。
仮に、
「会食恐怖症なんて治らないんだ・・・」
と思っていたら、
ちょっとネガティブな事が起きると、
「ああ、やっぱり治らない」
という負のループにハマってしまいます。
逆に、
「会食恐怖症はきっと治る!」
と思っていたら、
ちょっとした成功体験が目につき、
「お、ちょっと良くなってきたかも!」
というポジティブな気持ちが先行し、
治療の進みが早くなるというわけです。
なのでまずは、
「会食恐怖症は治るんだ!」
という前提を持つ事からはじめていきましょう。
2.原因は自分にあると考える
次に大切なのは、「原因は自分にあると考える」
という事です。
これを聞くともしかしたら、
「え、でも私は、
あの時のあの人のあの一言で
会食恐怖症になったんだけど・・・」
と思うかもしれません。
実際私も、高校時代の”アノ事件”があって、
会食恐怖症になったのでその気持ちは分かります。
“アノ事件”については以下を参照
「会食恐怖症が治った話を、時系列順で書いていく。」
「会食恐怖症が治った話を、時系列順で書いていく。」
つまり、
ここで言いたいのはそういう事ではなく、
「症状の悪化を人のせいにしない」とか、
「他人が理解してくれる事に期待しない」という事です。
社交不安障害の人は、
どちらかというと他人より自分を責めがちなので、
あまりこれが強い人は多くはないかもしれませんが、
大切なことなので言及しておきます。
会食恐怖症の人であれば、
「他人が理解してくれない」というのは、
悩みのうちでも大きなウエイトを占めるはずです。
だけど、それはもう仕方がない。
他人は変えられないわけですから。
もちろん、私も頑張って、
会食恐怖症への関心を広げていきますし、
それが活動の1つの目的でもあります。
しかし、基本的には、
「他人の理解には期待しない方が良い」です。
そしてここが重要なのですが、
「他人に期待しない」というのは裏返せば、
「全てを自分でコントロール出来る」という事でもあります。
そして、それが出来る人はきっと、
会食恐怖症の克服だけではなく、
仕事や今後の人生でも良い未来を
築けるようになるはずです。
なので、他人に期待せずに、
「自分がコントロール出来るんだ」
という気持ちを大切にしていきましょう。
3.小さな不安から克服していく
そして最後の3つ目は、「小さな不安から克服していく」という事です。
おそらく、
会食恐怖症の方の最大の理想は、
「どんな場所でどんな人相手でも、
何も緊張や不安を抱くことなく、
ご飯を一緒に食べて楽しめる!」
というような、
状態になる事ではないでしょうか?
ですが、
だからと言って、
荒治療でいきなりそういう場にいくのは、
「社交不安障害悪化のメカニズム」
から考えても明らかに逆効果です。
「会食恐怖症が治った話を、時系列順で書いていく。」
でも書いた通り、
私も周りのサポートがありながら、
少しずつ少しずつ会食慣れしていったことが
完治に繋がっていきました。
「早く治したい!」という気持ちは分かりますが、
その焦りが逆効果になってしまっては元も子もありません。
信頼出来る人相手だったり、
一人分という定量がない飲み会だったり、
そういった低いハードルから会食慣れしていきましょう。
最後に
いかがでしたか?簡単にまとめると、
会食恐怖症の治療を進める上で大切なのは、
- 治る事を信頼する
- 他人に期待しない
- 小さなハードルから超える
この3つということになります。
特に最初の、
「治る未来を信頼する」
というのは大切ですね。
そして、
これは抽象度を上げると、
- 自分の成功を信じる
- 主体的に生きる
- 小さな成功体験を積む
という事になるので、
今後の人生全てに繋がる話になるはず。
前を向いて頑張っていきましょう!
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