この記事を書いている人
山口健太(やまけん)
一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 理事長、心理カウンセラー。

自身が会食恐怖症に悩んだ経験から、その悩みを解決する為の支援活動をしている。年間延べ1000人以上の相談に乗るなど、これまで沢山の会食恐怖症に悩む人と実際に会い、リアルな生の声を聞いてきた。活動はこれまで、日本経済新聞、Yahoo!ニュースなど、多数のメディアでも紹介される。

著書に『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと(内外出版社)』などがある。

「彼氏や彼女が会食恐怖症で、何とかサポートしてあげたい・・・」

そのような思いを抱えている方もいると思うので、
今回はそのような内容の記事になります。


そして、会食恐怖症を克服するにあたり、
彼氏や彼女などのパートナー関係はめちゃくちゃ重要です。


ぜひぜひ、
この記事を参考にして力になってあげてください。


1.会食恐怖症の方が悩んでいること

まず、会食恐怖症などの
社交不安障害(SAD)に悩んでいる方は、
基本的に相手を責めることはありません。


なぜなら、
マイナスな感情の矛先が
基本的に自分自身に向くからです。



なので、
パートナーが会食恐怖症に悩んでいるとしたら、
きっと、優しくみえる人が多いはずです。

もしかしたら、
あなたのパートナーもそうかもしれませんね。



また、
もう一つの性質として、
「悩みをなかなか打ち明けない」
というのもあります。



実際、私もそうでしたが、
社交不安障害や会食恐怖症の人は、
家族にもその悩みを打ち明けない人が多く、

お医者さんにかかるのも、発症してから
「平均で10年以上経ってから」というデータがあるほどです。


つまりこれは、

「15歳に発症したとしたら、
 25歳になってやっとお医者さんに相談にしにいく。」


というような感じですね。



なので、

この記事を読んでいるあなたが、
お相手(彼氏や彼女)にその事を
カミングアウトをされたのだとしたら、

「かなり信頼されている一方、
 暗に助けを求められている」


と、解釈しても間違いないでしょう。

2.治すにはサポートする存在が重要

そして、会食恐怖症の場合は特に、
「サポートしてくれる存在が重要」となります。


まず、会食恐怖症の方は、
症状の重さが人それぞれです。


「飲み会だったら大丈夫だよ」
という人もいれば、

「信頼している友人相手だったら大丈夫」
という人もいれば、

「パートナー、家族相手ですら無理です」
という人もいるのです。


しかしながら、
共通しているのは、

「リラックスできる環境だったら大丈夫な事が多い」

という事となります。


この仕組みについては、
会食恐怖症の対策!吐き気や緊張をスグに緩和させる方法5つ
で解説しているので一度読んで欲しいのですが、


リラックスする事によって、
症状が起きにくくなるのです。



そして、
その中で一番の大切なのが、

「相手は、自分を受け入れてくれるのだろうか?」

という部分なのです。



どういう事かというと、

会食恐怖症の方は基本的に、
「会食が満足に出来ない自分はダメだ」
という考えを持っている事が多いです。


だけどその一方で、
「そんな自分でも受け入れてくる人がいたら良いな」
という思いを持っています。


ですから、
彼氏や彼女(パートナー)の症状を
良くしてあげたいと思ったら、

必要なのは、

「早く、全部食べられるようになったら良いね」

というような言葉ではありません。


「別に食べられなかったとしても、
 ○○(相手の名前)と一緒にいる時間が
 楽しいから気にしなくていいよ」


とか。

「食べられなくても、
 お互いが楽しかったらそれで良いじゃん。」


というような、相手を全面的に
受け入れる言葉や姿勢なのです。

3.彼氏や彼女の支援に必要な3つの意識

「まずは相手を全面的に受け入れる」

これは簡単なようで、
なかなか難しい事です。


私も疲れていたり余裕がないと、
自分以外の人を責めたくなってしまいますし、
人間は全知全能ではないのできっと誰もがそうでしょう。



しかし、

徐々に練習していけば、
少しずつできるようになりますので、
まずはその意識を持ってみてください。



その上で、
「会食恐怖症のパートナーを支援」する為に、
さらに大切な3つの事をここから書いていきます。

3-1.自分がより良い状態を保つ

まず大切なのは、
「自分の状態をより良く保つ」という事です。


これはさっきも言った通りで、
自分に余裕がないときに、
人は相手を責めてしまうからです。




たとえば、
仕事のチームでミスがあった時に、
余裕がある人は、

「ミスは起きるものだからしょうがない。
 みんなでミスをカバーしてあげて、
 より良い仕事をできるように頑張ろう!」


というような働きかけが出来ます。


ものすごく余裕があって、
頼もしい働きかけですよね?



しかし、
ここで余裕がない場合は、

「だからお前はダメなんだよ。
 あーあ、せっかく皆頑張ったのに」


というような愚痴、
不平不満を思わず漏らしたくなるでしょう。



ですから、

まずは自分の状態を高くする事が必要ですし、
私も支援をする側として常にそれを心がけています。




また、
自分自身を受け入れられていない人は、
相手を受け入れることもできません。



自分自身を、
受け入れられている人の価値の感じ方は、
「相手にどれだけ喜んでもらえたか」です。

自分自身を、
受け入れられていない人の価値の感じ方は、
「相手と比べて自分はどうか」です。



会食恐怖症の症状が起きるのも、

「皆は食べられているけど、自分は・・・」

という風な相対的(誰かと比べる)評価が、
一つの原因と言えます。


ですから、
まずはあなたが自分自身を受け入れた上で、
自分の状態を高く保つよう意識しましょう。


自分自身を受け入れるには、
自分を大切な人のように扱う」などが参考になります。

3-2.相手の未来を信頼する(信じて、待つ)

次に大切なことは、
「相手の未来を信頼する」という姿勢です。



これは分かりやすく言えば、

「今、彼氏や彼女は
 会食恐怖症に悩んでいるけど、
 きっとそれを乗り越える力があるし、
 実際にそれを乗り越えていくに違いない。」


という、
”揺るぎない前提に立つ”ことです。



つまり、
「きっと治るから大丈夫だよ」という気持ちで、
彼氏や彼女相手に接するわけですね。




ここでもしかしたら、
「何の保証があってそんな事を?」
と思う人もいるかもしれません。


ですが、

そもそもどんな未来にも
保証などはないのです。



そして、
実現したい未来を信じられなければ、
その未来を実現することは出来ません。




これはたとえば、
「東京大学に行きたい」
と言ってる高校生がいたとします。


そして、その目標は、
もしかしたら周りにバカにされるかもしれません。



ですが、

その目標を持ちさえしなければ、
「東京大学に合格する」という事は絶対に出来ないわけです。



なぜなら、

その目標を持つからこそ、
東京大学に入るために頑張ろうとするからです。



つまり、
「目標を持つ=理想の未来を決める」事で、
少しその未来への実現は近づくのです。




ですから、
「どんな未来の前提に立つか」
というのはもの凄く重要。


「きっと、治らない」という前提に立つか。
「きっと、治る」という前提に立つか。

これはもの凄く重要ですし、
そもそも会食恐怖症は治ります。



でも、一人じゃ、
「きっと、治らないんだ・・・」と、
思い悩む人もいるかもしれません。


そこであなたが、
「きっと、治るよ」という姿勢を貫けば、
その前提は少しずつ変わっていき、
実際に完治に至っていくわけです。

3-3.自分と相手の課題を切り離す

そして、最後。


これは重要なのですが、
「自分と相手の課題を切り離す」
という意識を持つという事です。



ちょっと残念な話として、

まず、
会食恐怖症になっていない方は、
会食恐怖症の辛さを100%のレベルで
体感する事は出来ません。



辛さを想像できたとしても、
それを当事者として体感する事は出来ないのです。



でもこれは、
どんな事でもそうですよね?


たとえば私は男ですが、
「女性の出産」において寄り添ったり、
何かしらの支援する事は出来ても、
その大変さを100%体感する事は出来ません。



だからこそ大切になるのが、

「自分と相手の課題を切り離す」

という意識なのです。



具体的に言えば、

相手は会食恐怖症の当事者として、
克服に向けて頑張ります。


そして自分は、
会食恐怖症のパートナーを持つものとして、
最大限の支援をしてあげるわけですが、
相手を強制させるものであってはいけません。


つまり、
やってはいけないのが
求められていないのにの関わらず、

「もっと、会食に慣れた方が良いんじゃない?」

と言って、
無理やり外に連れ出したりとか、

「この本を読んだらいいんじゃない?」とか、
「病院に行って、薬をもらうべき。」などと、
相手に過度な介入をしてはいけないのです。



なぜならそれは、

「相手の力」を奪ってしまう事となり、
相手を依存体質にしてしまい、
最終的にあなたも疲れてしまうからです。




『じゃあ、何もしない方が良いのか?』

そう思った人もいるかもしれませんが、


「相手を全面的に受け入れる」

「きっと治る、という前提に立つ」

そういう姿勢で相手と関係を築いていれば、
相手からアドバイスや協力を求められます。



「ちょっと、会食に付き合ってくれない?」

「病院に行った方が良いかな・・・?」

「何かおすすめの本とかないかな・・・?」


みたいな感じですね。


だからそのタイミングが来たらあなたは、
自分ができる限りの支援をすれば良いのです。



これも、

「相手の未来を信頼する(信じて、待つ)」

の、姿勢ですね。

4.最後に

いかがでしたか?



支援をする上で大切なのは、
「何をしてあげれば良いか?」ではなく、
「どんな姿勢で居れば良いか?」です。




そしてこれはなかなか難しいですし、
最初はうまく行かずに悩む事もあるでしょう。


しかし、

少しずつ意識していけば、
徐々に出来るようになっていくので、
まずは自分と相手を受け入れる事からやってみてくださいね。



「会食恐怖症の克服法について深く知りたい」という方は、
以下の記事も読んでみてくださいね。

会食恐怖症の克服を自力でするための5ステップ(音声付き)

2017.01.13


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山口健太(やまけん)

一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 理事長、心理カウンセラー。自身が会食恐怖症に悩んだ経験から、その悩みを解決する為の支援活動をしている。日本で初めて会食恐怖症の本を電子出版し、Amazonジャンル別ランキング1位獲得。年間延べ1000以上の相談に乗るなど、これまで沢山の会食恐怖症に悩む人と実際に会い、リアルな生の声を聞いてきた。