この記事を書いている人
山口健太(やまけん)
一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 理事長、心理カウンセラー。

自身が会食恐怖症に悩んだ経験から、その悩みを解決する為の支援活動をしている。年間延べ1000人以上の相談に乗るなど、これまで沢山の会食恐怖症に悩む人と実際に会い、リアルな生の声を聞いてきた。活動はこれまで、日本経済新聞、Yahoo!ニュースなど、多数のメディアでも紹介される。

著書に『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと(内外出版社)』などがある。

「学校が原因で、会食恐怖症になった・・・」

そういう人も多いと思いますし、実際、
私自身もそのうちの一人だったりします。



そこで今回は、
「学校での価値観は間違いだらけ!」
というテーマで記事を書いていきつつ、

会食恐怖症の克服の他、
楽しく豊かな人生を生きるために、
必要だと思う考え方を共有していきます。




あなたの悩みの
解決のヒントになるはずですので、
ぜひぜひ以下より読んでみてください。


1.給食や修学旅行での苦悩やトラウマ

会食恐怖症で悩んでいる。

または過去に悩んでいた方に、
そのきっかけを聞いて見ると、

「学校での出来事」

が、
けっこう多いことを感じています。



直接の発症のきっかけではなかったとしても、
かなり学校関連で悩まれている方
(悩んでいた方)がとても多い。



特に意外と多いのは、
「給食の時のエピソード」です。



もしかしたら、
これを読んでいるあなたも
そのうちの一人かもしれませんね。



具体的に挙げると、

  • 「給食の時に一人、居残りをさせられた事が発症のキッカケです。」

  • 「好き嫌いが多く、食べ残しをしてしまい、よく先生に怒られてたのがトラウマです。」

  • 「食べれてはいたけど、ずーっと給食の時は辛い思いをしていました。」

  • 「せっかくの修学旅行も、食事時間のせいで楽しめなかった」

…などなど。


このようなキッカケ、トラウマ。
苦悩を抱えている人が本当に多いです。



そして何を隠そう、

私自身も、
学校での出来事が会食恐怖症発症のキッカケだったのです。

2.私の場合:部活動での合宿が辛い・・・

私の場合は、学校の給食ではなく
高校の部活動で大変な思いをしました。



私は野球をやっていたのですが、
通っていた高校の野球部では、
「食トレ」にかなりの力を入れていたのです。


もちろん、
野球などのスポーツをする為に、
体づくりというのはとても大切な視点です。


ですが、私の野球部は
「たくさん食べない部員は悪」という、
明らかな雰囲気が蔓延しており、

それが元々、
どちらかというと小食だった私に、
更なる精神的なプレッシャーを与え、
会食恐怖症になってしまったのです。




ここら辺のエピソードは、
会食恐怖症が治った話を、時系列順で書いていく。
を一度読んでみてほしいのですが、


その時感じたのは、

「不平等だな」

という事でした。



どういうことかというと、

たとえば体の怪我であれば、
「ゆっくり治してまた頑張ろう」
という前向きな声を掛けてもらえます。


しかし、

心の病気というのは、
その悩みを抱えている本人や、
その経験者にしか分かりづらいものです。




だからそれゆえに、
かなり精神的に参っているにも関わらず、

「甘えるな!とにかく食え!」

などと、
強制されてしまう・・・。



これを体の怪我で置き換えれば、

足が折れているにも関わらず、
「もっと走れ!走れば強くなるから!」
と、強制されているようなものと一緒なわけです。



これがおかしいことは、
感覚的に分かるのではないでしょうか?

3.学校での価値観は間違いだらけ

そして、
社会人になれば分かる事ですが、
学校で「正」とされた価値観は、
社会では通用しない事も多くあります。




たとえば、
いくら学校で数学の点数が高いからといって、
社会で活躍できるとは限りませんよね?


他にも、
いくら英語の点数が高いからといって、
外国人とアグレッシブかつ自然な
コミュニケーションを取れるとも限らない。



だから、

「学校で習った事は正しい」とか、
「先生が絶対に正しい」という、
わけではないのです。




ですが、
私たちは学校教育の影響で、

「正しいかor間違っているか」

という、
二分法的(白黒つけたがる)価値観を、
どうしても持たざるを得なくなっています。


特に日本の学校教育の場合は、
「答えを自分で創造したり主張する」のではなく、
「与えられた選択肢から正解を選ぶ」という採点方法が多い。

(実際、センター試験とかもマークシートですし。)



だけど、
人生に与えられた正解はありません。




あるとしたら、
自分が死ぬ時に、


「ああ、生きててよかったな〜。」


そう思えたら、
正解に限りなく近いかもしれませんね。



そして、
だからこそ多くの人が、

「自分の生き方は正しいのかな?」

などと、
社会に出た時に悩むのでしょう。



もちろん、その悩みがあるからこそ、
自分としっかりと向き合えるとも言えます。


だけど、
前提としては、

「人生に、正しいもクソもない」

わけです。

4.正しさからの解放が、あなたの人生を楽しくする

そして、過去の私もそうですし、
会食恐怖症を含め社交不安障害の方は、

「正しさに縛られすぎている」

という傾向が、
多い気がします。



そしてそれは、学校の教育。

あるいは、親の教育によって
生まれた価値観の可能性が高いので、
その人のせいというわけではありません。



ですが、

そのまま正しさに縛られているうちは、
人目が気になって気になって、
十分に人生を楽しめないと思います。




  • 「好き嫌いをしてはいけない」

  • 「食べ物を残してはいけない」

  • 「ゆっくり食べてはいけない」

  • 「音を立ててはいけない」

  • 「作法を身につけなければいけない」


これらは、
本当に正しいのでしょうか?




そしてそもそも、

正しさを求めることに、
意味はあるのでしょうか?




私はそれを人に押し付けませんし、

別に食べたくなきゃ、
食べなきゃいいと思っています。




だって、

正しさを追求する人生よりも、
楽しさを追求する人生にしていきたいし、
そんな人生を仲間と一緒に歩んでいきたいからです。




もちろん、

時に正しさに縛られたり、
それを他人に押し付けられる事もあるでしょう。


ですが、そんな時に、
この一言だけを思い出してみてください。


「正しくなくても、あなたは素晴らしい。」


あるいは、

「自分の人生は、自分が楽しむためにある。」



そして、誰に何を言われようと、
それを心から信じてみてください。




私は、人に対してそう接していきたいし、
そんな人たちと一緒につながっていきたいし、
そういう輪を広げていきたいと思っています。

5.最後に

いかがでしたか?



私だってもちろん、
正しさに縛られて悩む事もあります。


だけど、
そんな時は、


「正しくなくても、いいや。」

「もっと、楽しもう。」



そういう気持ちを思い出して、
前を向くようにしていますし、

そうやっていくと悩んでいた事が、
次第にどうでもよくなっていきます。




少しでもこの記事が、
あなたの悩みの解決に役立ちますように。



時間があれば、
こちらの記事も読んでみてくださいね。

会食恐怖症だった筆者が、デートを楽しめるようになるまでの話。

2017.01.16


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一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 理事長、心理カウンセラー。自身が会食恐怖症に悩んだ経験から、その悩みを解決する為の支援活動をしている。日本で初めて会食恐怖症の本を電子出版し、Amazonジャンル別ランキング1位獲得。年間延べ1000以上の相談に乗るなど、これまで沢山の会食恐怖症に悩む人と実際に会い、リアルな生の声を聞いてきた。